ニットの歴史 起源~機械編み

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ジャケットやプルオーバー、カーディガン、ベスト、マフラーやキャップ、そして靴下や下着などの肌着に至るまで今やファッションにおいては欠かせないアイテムとなっているニット。

 

言わずもがなですがニットは英語です、スペルはKNITと書いて、その意味は【編む、結合する】。

ちなみにKNITの語源はKNOT(結び目)から来ているそうです。

 

また、セーターという呼び方もありますよね、こちらのスペルはSWEATERで、意味は【セーター、汗かきの人】。

元々フットボール選手が減量のためにセーターをユニフォームに採用したのがきっかけで世に広まったそうですよ。

 

さて、普段何気なく着ているニット製品ですが、その歴史ってご存知ですか?

 

その歴史は想像以上に古く、確認されている世界最古のニット製品は4〜5世紀のエジプトにおける手編みの靴下だそうです。

 

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尚、編み物としては紀元前から存在していたようで、冒頭の画像のような壁画が見られる事で証明されています。

 

その後も11世紀頃のこれまた靴下が同じくエジプトにて発見されましたが、本格的な手編みの技術を形にしたのは中東のイスラムの人々だと言われています。

 

織物とは異なり設備を必要としないため、編み物は当時の遊牧民や農民たちにとって貴重な資金源だったそうです。

 

その後、地中海貿易ルートや植民地化などとともにヨーロッパやアメリカに伝わっていったニット。

 

ヨーロッパで見られる最古のニット製品は、13世紀半ばのスペインの修道院や大聖堂で発見されました。

イスラム教徒のニッターが編んだとされるクッションカバーや手袋には既にとても高い技術が使われていたそうです。

 

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エリザベス女王時代には手編みのニット製品が「メリヤス」と呼ばれ、とても人気があったと言われています。

ちなみに「メリヤス」とはスペイン語で「靴下」という意味。

 

当のエリザベス女王自身も、贈り物のシルクのストッキングを履いて感動し、その後はニット製品ばかりを愛用したように、この時代のヨーロッパでは男女問わずニット製品を身につけることがファッショントレンドになっていたそうです。

 

そんな中、1589年にイギリスのウィリアム・リーがStocking Frameという靴下編み機(横編み)を発明します。

 

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その後も産業革命において改良された機械が次々に開発され、ニットは手編みの時代から機械編みの時代へと移って行くことになります。